実質禁止カードについて考えてみた ~このカード、華麗に使いこなせますか?~【遊戯王Advent Calendar6日目】
うぃーす、どうもエクィテスです。
この記事は遊戯王Advent Calendarの企画記事になります。
企画の詳細については以下のリンクからご覧ください。
簡潔に言うと12/1~12/25まで日替わりで遊戯王に関連するブログを違った人が投稿し続ける、という企画になります。
私は昨日のリゲルさんからバトンを受けて今回の記事を投稿しました。
魔轟神を使った超おしゃれなデッキの紹介記事なので気になった人はぜひ見てください。
読んでくれている人の中には遊戯王Advent Calendarからの新規の人もいると思いますので軽く自己紹介をさせていただきます‼️
改めましてエクィテスと申すものです。
遊戯王のブログに関しては去年の遊戯王Advent Calendarから始めたので1年目の新人になります。
主にはデッキ紹介の記事を投稿しています。
良かったら下にリンクをおいておくので暇な時にでも見てください。
さて、軽く自己紹介が済んだところで本題に入っていきましょう‼️
今回私が書きたいこととしては普段しているデッキ紹介ではなく、少し違うことをしてみようと思います。
タイトルにもあるように実質禁止カードについて考えていきたいと思います。
あまり聞き覚えのないことばかもしれませんがこの記事を読めば使いたくなること間違いなし⁉️なので良ければ最後まで読んでいってください‼️
それでは、張り切って参りましょう‼️
そもそも実質禁止カードとは❓
そもそも実質禁止カードとは何なのかについてまずは書いていこうと思います。
実質禁止カードとは…
「禁止カードに関連する効果を持っていたがために、本来の使い方ができなくなり、存在意義を失ってしまったカード」のことです。
つまりどういうことかというと
「リミットレギュレーションによって禁止されているカードを使わなければ使えないカード」ということです。
実はこういったカードは10枚位存在しています。
これらのカードの存在を知ったときに私が思ったのは…
「実質禁止カード、使ってみたい‼️」でした。
こんなカード1枚でもデッキに入っていればそれだけで面白いと思って無理矢理使う方法を考えました。
ここからは実質禁止カードを代表して数枚を例にあげて、私が考えた無理矢理使う方法とともに紹介していきたいと思います。
《ガーディアン・エルマ》
まずはじめに《ガーディアン・エルマ》です。
Fig1. ガーディアン・エルマ
このカードは遊戯王ドーマ編でラフェールが使っていたモンスターですが、このモンスターは《蝶の短剣-エルマ》が自分のフィールド上に存在する時のみ、召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができるとテキストに書かれています。
《蝶の短剣-エルマ》はループコンボの原因として禁止カードになっています。
(個人的にはもう返しても良いのではと思いますが…)
つまり《ガーディアン・エルマ》を召喚出来る状況はリミットレギュレーション違反になるわけです。
Fig2. ガーディアン・エルマの召喚条件
召喚、反転召喚、特殊召喚が出来ないのにどうやって使えばいいのか?
答えはすごく簡単です。
セットすればいいのです。
(凄く当たり前な事を言っています。)
問題はセットした《ガーディアン・エルマ》をどのように表にするのかですよね。
例えば《停戦協定》を使えば表にすることが出来ますよね。
《停戦協定》はフィールドに効果モンスターまたは裏側守備表示モンスターが存在する場合に発動出来てフィールドの裏側守備表示モンスターを全て表側表示にしてその後でフィールドの効果モンスターの数×500のダメージを相手に与えることが出来ます。
またフィールド魔法に《古の森》というものがあります。
効果としては《古の森》の発動時に、フィールド上に守備表示モンスターが存在する場合、そのモンスターを全て表側攻撃表示にするというものです。
さらに、このカードがフィールド上に存在する限り、攻撃を行ったモンスターをバトルフェイズ終了時に破壊することも出来ます。
Fig3. ガーディアン・エルマを無理やり使う方法
但しセットした状態から効果で反転する使い方だと発生する問題もあります。
それは召喚時の効果が使えないということです。
《ガーディアン・エルマ》、実は召喚成功時に自分の墓地の装備魔法カード1枚をこのカードに装備する事が出来るのですが効果による反転だとこの効果を使えません。
なのでセットした状態から効果で反転する使い方は《ガーディアン・エルマ》を使いこなせているのかと言われると微妙なところかもしれません…
《迷宮の魔戦車》
次に融合モンスター《迷宮の魔戦車》です。
Fig4.迷宮の魔戦車
このカードは遊戯王の王国編において「闇遊戯&城之内vs迷宮兄弟」戦で迷宮兄弟・弟(宮)が使用したカードで原作では通常モンスターとして使われていましたがOCGにおいては何故か融合モンスターとして登場したよくわからないモンスターです。
(《炎の剣士》や《魔導騎士ギルティア》なんかもそうですよね。)
このカードのなにが問題なのかというと《迷宮の魔戦車》の融合素材には《キャノン・ソルジャー》がいるということです。
《キャノン・ソルジャー》は昔からバーン効果を絡めたワンキルが使われていたカードですが《ファイアウォール・ドラゴン》の登場によりワンキルが容易になったことが原因となり禁止となりました。
まあ、《ファイアウォール・ドラゴン》も禁止なんですけどね…
つまり《キャノン・ソルジャー》が禁止となったことで《迷宮の魔戦車》の正規融合召喚が出来なくなったというわけです。
また、《迷宮の魔戦車》はレベル7の融合モンスターなので《簡易融合》でも出すことが出来ません。
もし仮に《迷宮の魔戦車》を使いたくなったらどのように使えば良いのでしょうか?
考えられるのは融合素材代用モンスターです。
融合素材代用モンスターとは
「融合モンスターカードにカード名が記された融合素材モンスター1体の代わりにできる。」と記されているモンスターのことです。
この効果を単体で持っているのは《沼地の魔獣王》、《イリュージョン・シープ》、《破壊神 ヴァサーゴ》の3体がいます。
Fig5. 融合素材代用モンスターの一例
(いや、誰だよ…)
上記の3体のモンスターが強化されて出来たのが《融合呪印生物》というカテゴリーのモンスターです。
《融合呪印生物》とはレベル3・岩石族・攻撃力1000・守備力1600で統一されているモンスターで光、闇、地の3属性のモンスターが存在しています。
使うので有れば闇属性のものが良いと思います。
理由としては《迷宮の魔戦車》が闇属性であるためです。
《融合呪印生物》にはもう一つ効果があって同じ属性の融合素材モンスター一組をリリースして融合モンスターを特殊召喚する起動効果があります。《迷宮の魔戦車》は闇属性であるためこの方法による特殊召喚を狙うのであれば《融合呪印生物ー闇》を使うべきだと言えるでしょう。
Fig6. 迷宮の魔戦車を無理やり使う方法その1
他にも《沼地の魔神王》というモンスターがいます。
《沼地の魔神王》は融合モンスターカードにカード名が記された融合素材モンスター1体の代わりに出来る以外にも自分メインフェイズに手札から墓地へ捨てることで《融合》をサーチすることが出来るのでそのまま《迷宮の魔戦車》にアクセスすることがしやすくなります。
結構最近に出てきた融合素材代用モンスターとしては《パラサイト・フュージョナー》と《ドロドラゴン》です。
《パラサイト・フュージョナー》は特殊召喚に成功した場合にこのカードを含む融合素材モンスターを自分フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚することの出来る融合素材代用モンスターです。
特殊召喚さえしてしまえば融合を行えるのはかなり優秀ですよね。
Fig7. 迷宮の魔戦車を無理やり使う方法その2
《ドロドラゴン》も同じような効果を持っていてシンクロ召喚されている場合、自分メインフェイズに発動できる。
融合モンスターカードによって決められた、
このカードを含む融合素材モンスターを自分フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をExデッキから融合召喚することの出来る融合素材代用モンスターです。
このモンスターもシンクロ召喚していれば融合を行えるのでかなり優秀なモンスターですよね。
Fig8. 迷宮の魔戦車を無理やり使う方法その3
以上のことから《迷宮の魔戦車》のような禁止モンスターを素材とする融合モンスターでも融合素材代用モンスターを使うことで融合召喚出来ることが分かったと思います。
しかし、この融合召喚を狙う上で問題になってくるのはデッキに《ギカティック・ウルフ》を採用しなければならないということです。
実は融合素材代用モンスターには上記で書いていない効果があります。
それは「融合に使用する際に他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない」という効果です。
つまり《迷宮の魔戦車》を使うのであれば融合素材代用モンスターと《ギガティック・ウルフ》をデッキに採用していなければならないということになります。
そこまでして使いたいかはその人によるところですが大抵の人はそこまでして使いたいとは思わないでしょうね…。
《E-HEROバブルマン・ネオ》
最後に紹介するのはみんな大好き《E-HEROバブルマン・ネオ》です(笑)。
Fig9. E-HEROバブルマン・ネオ
正直こいつがかなり好きなんですよね。
《E-HEROバブルマン》は皆さん親しみのあるモンスターだと思いますがその進化系である《E-HEROバブルマン・ネオ》に関しては知らない人が多いと思いますので解説していきましょう。
効果としてはフィールド上に表側表示で存在する限り、カード名を《E-HEROバブルマン》として扱うという効果とこのカードと戦闘を行った相手モンスターをダメージステップ終了時に破壊する効果があります。
このモンスター、アニメでは三幻魔の《降雷皇ハモン》と《神炎皇ウリア》を倒しているかなり優秀なモンスターなのですが《E-HEROバブルマン・ネオ》の召喚条件は自分フィールドの
《E-HEROバブルマン》と手札の《突然変異》を墓地へ送った場合のみ特殊召喚する事ができるというものになっています。
そう、この《突然変異》が禁止となっているため正規の特殊召喚が出来ないモンスターになっていまいました。
このカードの一番厄介なところは召喚条件に場合のみ特殊召喚出来ると記載されているところです。一見《ガーディアン・エルマ》と同じように思うかもしれませんが「のみ」という2 文字によって大きく変わります。つまり、セットすることも出来ないということです。
こんなモンスター、どうやって使えばいいんだよ~。
考え方としては2つあって1つは特殊召喚モンスターであることを利用することです。
特殊召喚モンスターであることを利用するならどのようなデッキを組めば良いのでしょうか?
実際に組んでみましょう‼️
Fig10. E-HEROバブルマン・ネオを使ったデッキの一例
特殊召喚モンスターの強みとしては《名推理》、《モンスター・ゲート》を使ったとしても墓地に送られるという強みがあります。
《E-HERO》であれば墓地にいるだけで《ミラクルフュージョン》の融合素材として使えるということです。《E-HEROバブルマン・ネオ》は水属性なので《E-HEROアブソルートZero》の融合素材に使えるのではないかということからデッキを構築しました。
このデッキについて詳しく知りたい方は下記のリンクの動画をご覧ください。
このデッキはまだ試作段階なので完成すればデッキ紹介記事にしたいと思います。
それまで楽しみに待ってて下さい‼️
正直これ以上にこの《E-HEROバブルマン・ネオ》というモンスターを使いこなせる人はいないだろうと思っていました。
あいつが現れるまでは…
《E-HEROバブルマン・ネオ》のもう一つの戦い方とは無理やり特殊召喚するという方法です。
このモンスターフィールドに出せないとはいいましたが《青天の霹靂》や《天声の服従》の無理矢理特殊召喚モンスターをフィールドに特殊召喚出来るカードを使うことで《E-HEROバブルマン・ネオ》をプレイすることが出来ます。
そこに着目してデッキを組んだ人がいました。
Fig11. E-HEROバブルマン・ネオを使ったデッキの一例 (提供者 ノウェさん)
【バブルマン・ネオ】
— ノウェ (@Noway_83) 2020年11月14日
序盤は2枚初動でバブルマンネオと青天の霹靂を手札に加えつつ、ドロー効果でその他必要なカードをかき集めます。
その後、エンコード・トーカー、焔聖騎士とのコンボで相手の盤面を粉砕しにいきます。
動きは↓の動画へhttps://t.co/tSvYPhJTD8#遊戯王#ヒトカレ pic.twitter.com/PhCRSzroCC
このデッキのやりたいことは凄く簡単で《エンコード・トーカー》のリンク先に《青天の霹靂》で《E-HEROバブルマン・ネオ》を特殊召喚するというものです。
《E-HEROバブルマン・ネオ》はこのカードと戦闘を行った相手モンスターをダメージステップ終了時に破壊する効果があるので《エンコード・トーカー》のリンク先に特殊召喚することでリンク先の《E-HEROバブルマン・ネオ》に戦闘破壊耐性を与え、自分が受ける戦闘ダメージを0にし、その後自身又はリンク先の自分モンスターの攻撃力をアップさせる誘発効果を発動することで相手のモンスターを破壊して《エンコード・トーカー》の攻撃力を上げて相手に攻撃を仕掛けることが出来ます。
このコンボを決めるにあたり問題となるのは《青天の霹靂》の自身以外の効果を受けない状態で特殊召喚する効果をどうするのかというところです。
そこを解決しているのが《潜海奇襲》です。
《潜海奇襲》はコストとして自分フィールドの水属性モンスター1体をエンドフェイズまで除外することでこのターン、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カードは相手の効果では破壊されくするカードです。
つまり《青天の霹靂》の効果で特殊召喚した《E-HEROバブルマン・ネオ》を《潜海奇襲》のコストとして除外することでエンドフェイズに帰ってきた《E-HEROバブルマン・ネオ》が効果を受けるようにすることが出来るということです。
Fig12. E-HEROバブルマン・ネオを使ったおしゃれムーブ (提供者 月刊ヒトカレラボ)
(なに食ったらこんなん思いつくの?)
詳しいこのデッキの動かし方を見たい方は下記の動画をご覧ください‼️
見ただけできっと使いたくなること間違いなし‼️
終わりに
皆さん、いかがだったでしょうか?
今回の記事を通して私が伝えたかったことは
「遊戯王において使えないカードはない」ということです。
例を挙げた実質禁止カードでも考え方ひとつ変えることでプレイすることが出来ることはわかったと思います。もちろん、無理矢理に使っていると言われたらその通りだと思いますが意外な使い方をしているだけで決まれば超クールですし相手の度肝を抜くことは間違いないでしょう‼️
遊戯王には1万種類を越えるカードが存在しているので使いたいカードと相性のいいカードが絶対あると思いますので皆さんもデッキを組む際には使いたいカードの効果やステータスと相性がいいカードを探してみるところから始めてみてはいかがだったでしょうか。
当たり前のことなのかもしれませんが意外に見落としているものがあったりするかもしれません。そこに力を入れている人が周りからデッキビルドが上手いと称賛されるのだと思います。
(まあ、偉そうなこと書きましたが私自身出来てないと思いますよね…)
今回の記事を通して実質禁止カードを使うデュエリストが現れると嬉しいですね。
(出てこないだろうな…)
今回の記事は以上になります。
明日の記事投稿はターンUさんです。
本人のブログに記事が上がるほか、アドベントカレンダーにURLが貼られるのでチェックしてみてください!
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では次回の記事でお会いしましょう、さよなら👋